「真髄」 2年 上林豪






「真髄」

商学部 商学科 2年 上林豪(セレッソ大阪U-18)


こんにちは。

今回部員ブログを担当させていただきます。

商学部商学科2年の上林豪です。



明大ビジョン2050


変えてはいけないもの

・明治大学体育会サッカー部は「プロの養成所」ではなく、「人間形成」の場である


・全員が立場に関係なく、主体性を持って日々全力で取り組む


・ピッチだけでなく運営、補助学を含め大学サッカーの見本となる存在を目指す


・関東1部リーグに居続ける



明治大学体育会サッカー部に入部し、一年が過ぎた。

創部101年目を迎えるこの伝統ある組織で、主体的に多くのことを捉え、試行錯誤を繰り返してきた。

そんな明治で過ごす日々の中で「今」感じていることを綴りたいと思う。



歴代の先輩方が残して下さった産物


私たちが此れ程までに恵まれた環境の中で日々活動ができているのは、歴代の先輩方が築き上げてきたサッカーでの成績、学業を怠らない学内での信頼、人間性を追求する姿勢など、他大学と一線を画す伝統やそれを継承する取り組み、明治が大切にしているもの、部員一人一人の細部へのこだわりが根底にある。

その結果、多くのスポンサー様がついて下さったり、学校がサポートをして下さったり、素晴らしい合宿が行えたりする。

そんな合宿でのミーティングにて、栗田監督からある言葉をいただいた。



「分相応か不相応か」


私たちは何も成し遂げていない。

昨年度はタイトルを獲得することができず、無冠に終わった。

「5冠」も「関東リーグ連覇」も全て過去の話。

「強い明治」をまた新たに自分達で取り戻さなければならない。

今の環境は全て歴代の先輩方が残して下さった産物だ。

私たちの力で掴み取ったものは一つもない。

そのことを忘れず日々精進しなければならない。



志創


『志創』

創部101年目を迎え、明治の変革期に立つ私たちが高い志を持って新たな明治を創り上げていく


今年度のチームスローガンだ。

そう。私たちは現在、明治の変革期に立っている。

私たち次第で明治の今後10年が、次の100年が決まるといっても過言ではない。


コンプライアンスやハラスメントといった言葉が取り沙汰される現代で、明治のこれまでの歴史でこれらが例外では無い厳しい伝統も存在しただろう。

しかし、今は違う。

この組織の素晴らしさ、歴史、伝統、厳しさを恐怖や支配からではなく、一人一人の姿勢や言動、背中で次世代へ繋いでいかなければならないのだ。


ある日のトレーニングマッチが終わったミーティングの場で、栗田監督はこのような言葉を仰った。



「伝統なくして進化は無い」


時代が変わったからといって、100年という長い年月をかけて積み上げてきた歴史、伝統をおざなりにすることなど絶対に許されない。

その中で取捨選択を行い、明治の「今」を担う私たちの手でより良い明治を創り上げていけば良い。


私は栗田監督の言葉をこのように捉えた。

明治を更に良いものにする。

私たちにはその責任があるのだ。



環境が人を成長させる。

だがその環境を創り出すのは人だ。

高校卒業時にプロサッカー選手になるという夢が叶わず、大学サッカーの道を模索していた頃、明治は圧倒的な強さを誇っていた。

練習参加をさせていただき、そのレベルに驚愕し、明治への入学を渇望していた時、こんな考えを持っていた。


明治に来たら強くなれる。

明治に来たら上手くなれる。

明治に来たらプロになれる。


だが、実際に明治に入り1年が経った今、この考えが如何に甘かったかが身に染みて理解できる。


仲間との本気のぶつかり合い、礼節を重んじる心、当たり前を当たり前にできる人間への成長、明治を背負う責任と自覚。


これらを一人一人が日々追求することがこれまで数多くのプロサッカー選手を輩出することに繋がり、一流企業に勤める方々を輩出することに繋がり、明治特有の「空気」をそしてこの「環境」を創り出すことに繋がってきたのだろう。


もっと人としても、サッカープレイヤーとしても成長したい。

しかしその環境を創り出すのは「自分自身」であるということを忘れてはならない。



最後に


明大ビジョン2050

変えてはいけないもの


明大ビジョン2050は、私が入学する前年の2020年シーズン。

明大サッカーマネジメントの設立に伴い、当時の須貝主将を中心に学生が「2050年に明治大学体育会サッカー部がどうありたいか」をテーマに考え、作成されたものだと聞いている。


それ以前からサッカー部で掲げられていたチームスローガンをもとに、サッカー部の歴史の中で追求してきたものを具体化、言語化し、サッカー部に求める姿までもが記されている。


そんな明大ビジョン2050の最後に記されていること。

それが「変えてはいけないもの」である。


これこそが明治大学体育会サッカー部の「真髄」だ。

強く、厳しく、誰もが誇れる明治を継承するために、譲れないものだ。


愛する明治大学体育会サッカー部のため。

自分自身の成長のため。

自分自身の夢を叶えるため。


いかなる時もこの「真髄」を自分自身に落とし込み、日々細部を追求し、成長したいと思います。


そして、尊敬する林主将と共に今シーズンのチーム最大目標である


1月1日、新国立競技場でインカレ優勝


を成し遂げ、最高の景色を見たいと思います。




拙い文章でしたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


最後になりましたが、日頃より明治大学体育会サッカー部をご支援して下さるスポンサーの皆様、関係者の皆様。心より御礼申し上げます。

支えて下さる皆様のご協力のもと、自分達は活動ができていることを忘れず、感謝の想いを結果でお返ししたいと思います。

これからも明治大学体育会サッカー部への温かいご支援、ご声援を宜しくお願い致します。



次回の2年部員ブログ担当者は、サガン鳥栖U-18出身。

田中禅です。熱いハートを持った九州男児は愛くるしい2重とは裏腹なバキバキボディ。ピッチ内外狙ったゴールは外さないストライカーです。同じ係を組む最高の相棒は涙溢れる素晴らしいブログを書き上げてくれるはずです。

是非期待していて下さい。


【過去のブログ】

「紫紺への誇り」 1年 上林豪

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