「飾らない言葉」 2年 常盤亨太

 


「飾らない言葉」

法学部法律学科2年 常盤亨太(FC東京U-18)

こんにちは。

今回部員ブログを担当させていただきます。法学部法律学科2年の常盤亨太です。

まず初めに、日頃より明治大学体育会サッカー部をご支援、ご声援していただいているスポンサー様、ファンの皆様、また、大学サッカーの開催にあたりご尽力いただいている関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

さて、二度目となった部員ブログ、あの衝撃を受け決断をし、入部してから早くも一年半、今の想いを素直に書きたいと思う。

成長する人


私が中学生の頃に頂いた言葉を思い出した。「停滞は後退」これは真横に向かって線を一本、右肩上がりの線を一本。合計二本の直線のグラフを描いていただければ一目瞭然である。正確には成長線は曲線であるとは思うがここでは直線で表してみる。
なぜこの言葉を思い出しのか?
最近の自分は成長していないのではないか。成長曲線が爆発的ではなく緩やかになる、または遅くなってきているのではないか。と思い始めたからである。
高校を卒業してある程度自信を持って入ったこの部において、何もかも足りない、全てのレベルが低く高校生の価値観のまま入部してしまった自分がいた。チームに迷惑をかけてしまったし、鼻っぱしは挫かれ、底辺に突き落とされた。そんな時「今まで自分がやってきたことやプライドは胸の奥にしまいなさい。自分を覆っている鎧を取っ払いなさい。」と言われた。自分が過去にやってきたことは過去のことであり、もう今日は始まっているし明日はすぐに来る。自分の価値観で作り上げた鎧は自分が成長する一歩を踏み出す時に重りになるだけで不必要である。
底辺の自分を見た時に気がついたのは、成長する人は素直で謙虚な心(傾聴力)を持つ人であり、基準と目標の設定は高く、常に今の自分と戦っていて、なりたい自分になろうと日常を追求できる人である。考えに広さ、深さ、速さがあり、そこに甘えや妥協はないし矢印は絶対に自分である。そしてそれを自然体でできる。

チャンスは準備された心に降り立つ。


この言葉は今の自分を毎朝励ましてくれている言葉である。
今季はTOPチームの公式戦に出場させていただく機会も多くあった中でチャンスの場面で掴みきれていない自分がいる。その原因は自分の考え方に占める割合が多いのではないかと思う。もちろん単に実力不足もあるし努力が足りないのもある。この''考え方''に自分の弱さがあると思う。スタメンに選ばれた際には次も出られるようにチャレンジせずに守りに入っている時もあったと思う。だからコイツいいねではなくコイツ悪くないねと言ったプレーになっていたと思う。最高の120点ではなく、無難に80点を取りに行っていたと思う。ベンチの時には、本気で最後の最後までスタメンを奪いに行っていたのか?今週はこの立ち位置で仕方ないと勝手に線を引いていた時もあったと思う。
そんな時、「おまえの武器は何だ?」と問われ、1秒考えた。すんなりと自信を持って答えることができなかった。迷いがあるし良い状態ではないと思った。やるべきことが整理されていない状態だった。だから自己分析してみた。徹底的に。良いところ、悪いところ、足りないこと、課題。1度すべてを洗い出して整理した。やるべきことは、はっきりしたし迷いもない。迷っている時間も立ち止まっている時間もない。ここ2試合はベンチに入れていなかったが、心の整理と自分の状態はむしろ上がっていると思う。立ち戻る場所があると強いと思う。
今の立ち位置なんかに一喜一憂せずにブレない自分を持ち続ける。最優先はチームのため。チームの勝利を常に考えながら自分の野心は内で燃やし続ける。
チャンスは準備された心に降り立つと信じて。

明治が大学サッカーの新たな歴史を作る。


最後に一番伝えたいことを書きたいと思います。明治は日常を大切にしている。「決勝戦」「試験」「最終日」などと言った「題名」がつけば人は頑張ることができると思う。でも明治では公式戦のない週でも、一つのパスコンでも、アップのダッシュでも、何気ない一つを大切にしているし、題名のない日常こそ全員で追求し高め合うことができることができる。
明治大学体育会サッカー部はプロの養成所ではなく人間形成の場である。明治が追求していることは今のサッカー界に足りないものばかりである。そんな明治だから、いや、明治じゃないと大学サッカーの新しい歴史は作れないと思う。
1月1日国立競技場でインカレの決勝を戦い、明治が優勝する。明治のサッカーが多くの人の心を動かすと思うし、明治の人間性が多くの人に心を掴むと思う。そして明治の校歌が多くの人の心をふるわせる。

校歌を大声で歌えますか。

この問いに全員が自信を持って「はい」と言えるこの部をとても誇らしく思う。だからこそこの仲間とマネージャーとスタッフとこの4年生と1月1日国立競技場で明治の校歌を大声で歌いたいと思う。
先のことばかり考えている訳ではなく、毎日試行錯誤を繰り返し、みんなで高めあい、一つの練習、一つの試合、リーグ戦優勝。全てを全力で駆け抜けて最高の形で今年度を締めくくりたいと思う。
口先で言うのは簡単だし誰でもできる。でもこれらの言葉に嘘はないし、それを証明するためにまた日常を精進していく。みんなの校歌を国立に響かせるために。

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回の2年生の部員ブログは、林菜々香です。日頃からマネージャーとしてチームを支えてくれる頼りになる存在です。同じ法学部でいつも助けてもらっていて優しさの塊のような人です。そんな彼女の部員ブログに是非ご期待ください。



【過去のブログ】

「未知へのチャレンジ」 1年 常盤亨太

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