「このチームと共に」 2年 林菜々香

 


「このチームと共に」

法学部法律学科 2年 林菜々香(国分寺高校)


こんにちは。
今回部員ブログを担当させていただきます。法学部法律学科2年マネージャーの林菜々香です。

まず初めに、日頃より明治大学体育会サッカー部をご支援、ご声援いただいております皆様、大学サッカーの試合運営にご尽力いただいている関係者の皆様に御礼申し上げます。

2回目となる部員ブログ。
今回は、私がこの明治大学サッカー部に入るまでの経緯と、今の思いについて書きたいと思います。
お時間があるときなどに、最後までお付き合いいただけると幸いです。

高校3年生の9月。高校最後の大会となる女子サッカー選手権。
引退試合となった前日に怪我をし、最後のピッチに立つことは出来ませんでした。

怪我による痛みを抱えたまま、次の日からは受験勉強に全ての力を注ぎました。大体の進路は決めていたけれど、大学で本格的に取り組みたいことについて、様々な道を探しているうちに、やっぱりサッカーに関わりたいという気持ちがあることに気が付きました。
選手として続けることには少し違和感があり、そこで思い出したのが、引退試合で必死に仲間に声をかけながらみた、ベンチからの光景でした。

今後はベンチにいる立場から、チームに貢献したい。

そして、自分の選手としてのサッカー人生に幕を閉じ、マネージャーとして関わることを決意しました。

せっかく大学生活のすべてを捧げて取り組むと決めた以上、トップを目指したい。
また、サッカーが強いだけではなくて、人間としても成長してその先の人生につなげていくことができるところで。

様々な大学を見ていく中で、明治大学体育会サッカー部の魅力に気づき、一番当てはまっていると考えました。
正直、受験の手応えはなく、不合格だったとしたら、"明治のマネージャーとして日本一になる"という夢は無くなります。夢見た未来が消え去ることに耐えられそうになくて、発表前日にベットで泣きながら必死に違う道を探していたのもいい思い出です。

まず、明治大学に入学するという第一のラインを突破できたことに、わたしはどれだけ救われたかわかりません。どうしてもここに入りたくて、他のサークルや体育会の部には目もくれず、真っ直ぐに入部希望の申し込みをしました。

入学が決まるまで、親には明治のマネージャーになりたいということを伝えていませんでした。すでに、明治にこだわる私を見て、何か理由があるのは気づかれていたようですが・・・。

大学野球とプロ野球のチーフマネージャーとしてそれぞれ日本一をとった経験を持つ父と、今でも4:00には起きて家を出る私を見送ってくれる母、主将である幸多郎さん(4年、林幸多郎さん)と名前も大学も学部も全く同じというとんでもない共通点を持つ兄(すでに卒業しています)は、私の夢を応援してくれました。
そういった家族の後押しもあり、面接や練習参加の期間を経て、入部することができました。

入部してからこれまで、誰よりも成長し、全部吸収して少しでもこのチームに貢献する、という意気込みで取り組んでいます。

日々取り組む中で、ある日、目標として掲げている日本一のマネージャーというのは、"見えない領域"であることに気が付きました。実際マネージャーというのは、ゴールを決めるなどの客観的な判断材料が存在しません。

では、どうするのか?

練習時に栗田監督がおっしゃっていた言葉が印象に残っています。はじめは見えないものであっても、どんな時も徹底的にやり続けることで道が見えてくるものだということです。

徹底的に、というのは具体的に何をするか?

そう考えているだけでも、わくわくが止まりませんでした。それだけこのマネージャーという立場は魅力的であると感じます。

練習中では、ボール拾い一つにも全力を注ぎます。どういう体の使い方をしたら散らばっているボールを効率的に早く集めることができるか。ほかのマネージャーの動きも見つつ、選手がどういったルートで練習間の移動をするのか。スタッフの話を聞きながらもボトルを求める選手の小さなアクションも見逃さずに対応します。

試合になれば、会場の特徴は何か、準備できるスペースや時間の余裕、起こりうるトラブルを考え、事前に対応策を練ってイメージトレーニングをしておきます。

応援組に回れば、のどが痛くなろうが最後まで全力で応援を続けます。女子だからとか、マネージャーだからといった甘えはこのチームには存在しません。

これらを行うだけでも、前と比べて人間としての幅が大きく広がったように感じます。まだまだ、気づけていない部分や一つ一つの動きの質、スピードなど足りないところばかりですが、こういったところを徹底的に継続すること。これ以外の方法はないととらえれば、逆にシンプルです。

選手たちはよく感謝の言葉をかけてくれますが、マネージャーは決して“雑用をやってあげる”存在なのではなく、ボール拾いやボトルの管理といった仕事も、選手たちがそれぞれの立場で全力を尽くすのと同じように、勝つために私たちが望んで行っているにすぎません。

逆に、このチームにマネージャーとして貢献する役割を与えてくれて“ありがとう”なのです。

何としてもこの大好きなチームでタイトルを獲りたい。

人間性など見習うところしかない4年生14人の選手の皆さんと、ここまで“明治のマネージャー”とは何か、多くの気づきを与えてくださった光汰さん(4年マネージャー、神宮司光汰さん)と、全員で笑って今シーズンを締めくくりたい。

どんな時もチームのために。

1月1日まで今シーズンも残すところ2か月ほどになりました。
目の前の一試合に全力で挑み、関東リーグ戦制覇、新人戦全国優勝、インカレで優勝するその時まで走り続けます。

まだまだ未熟であるにもかかわらず生意気なことも書いてしまいましたが、自分にプレッシャーをかけるためでもありますのでお許しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次の2年生の部員ブログ担当者は、ヴィッセル神戸U-18出身の藤本颯真です。
普段は変態キャラですが(笑)、彼の応援の声は、今や明治の一つの武器であり、先日の新人戦決勝ラウンドでは、質の高いクロスでチャンスを演出するだけでなくゴールまで決めてくれました。どんな時も努力を怠らず、常に熱い思いを持っている颯真なので、必ず皆様の心に響く文章を書いてくれると思います。ぜひ、楽しみにしていてください!


【過去のブログ】

「多長根(たちょうこん)」 1年 林菜々香

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