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『変えてはいけないもの』4年 林幸多郎

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『変えてはいけないもの』 法学部法律学科4年 林幸多郎 (サガン鳥栖U-18) こんばんは。 明治大学体育会サッカー部主将の林幸多郎です。 先日行われたW杯では日本は惜しくもPK戦の末、クロアチアに敗戦しました。しかしながら、グループリーグ3試合含め、下馬評を覆す日本代表の素晴らしい躍進に多くの人々が感動し、心を打たれたことと思います。 多くの感動、そして希望をありがとうございました。 さて、12月に入り本格的に寒さも増し、一年の終わりを感じる季節になりました。Noteで他大学の人たちの引退ブログを読みながら、いよいよそんなシーズンになってきたかと少し寂しさを感じています。 今回、今年度2度目、そして最後の部員ブログを書かせていただきます。 少し長くなりますが、是非ご一読ください。 あとどれだけ、この日常を過ごすことができるだろう。 まだボールも見えないぐらい暗く、指先が凍るほど寒い中、寮からグラウンドへ向かう 朝6時から繰り広げられる魂のぶつかり合い 響き渡る選手たちの声 スタッフの熱い声 選手に劣らない熱量で走り回るマネージャーの姿 全員が立場に関係なく、主体性を持って日々全力で取り組む 「日々全力で」 そんなのは簡単だ。 そう思うかもしれない。 ただ、自分がどんな状況に置かれても、常に全力を尽くせるか。 これは意外と難しい。 でも明治ではそれが当たり前。そこは譲れないところ。 TOP、ST、リハビリ、マネージャー、上級生、下級生、 色んな立場があるが 誰一人として妥協する者はいない。 妥協は許されない。 どんなに調子が悪くても、試合に出れない日々が続いても、 たとえそれが試合に出続けている選手だろうと同じだ。 毎日が競争。 このチームには手を抜いて過ごせる隙はない。 たった一本のダッシュ、たった1本のパス、たった一つの声かけ 細部にとことんこだわる。追求する。 これはピッチ外に於いても同じだ。 言動、行動、立ち振る舞い、考え方。 その一つ一つがその人の人格を作り上げる。 どんなにサッカーが上手かろうと、どんなに能力のある選手だろうと、どんなに素晴らしい経歴があろうと 明治ではそんなのは関係ない。 そこを追求できない選手、理解できない選手、自分に目を向けれない選手はこの部に必要ない。 明治大学体育会サッカー部は「プロの養成所」ではなく「人間形成」の場である。 し

「幅と深さと奥行き」 2年 山田耕太朗

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「幅と深さと奥行き」 法学部法律学科 2 年 山田耕太朗(山梨県立韮崎高等学校)   こんにちは。   今回部員ブログを担当させていただきます。法学部法律学科 2 年の山田耕太朗です。   大好きな藤本から引き継いだ今回の部員ブログには、私の葛藤や想いを自分なりの言葉で率直に書きたいと思います。読んでいただけたら幸いです。       明治の変革期に立ち、スローガンに「志創」を掲げた今年は、私にとっても人生の変革期を歩み、人生の分岐点に立たされていると感じる。   20 年間の人生において、私自身を客観視できたことは無かった。 小中の頃は児童会長と生徒会長を務め、高校まで勉強も決して妥協はしなかった。サッカーにおいても熱量は人一倍持ってやってきた。当時の私は、勉強とサッカー、私生活も必然的にこれが正解なんだと思って生きてきたのかもしれない。 “これでいいんでしょ” と。 明確に見えるテストの順位、チーム内序列、学校内での立ち位置。全てにおいてベストを尽くしてきた(つもりであった)。私を正五角形で例えるとしたら、どこにも偏りはなく、綺麗な正五角形を作ることに注力してきたと思う。   しかし、言い換えると私がやってきたことは全て表面上のことで、決められたレールをはみ出すことなく、ひたすら直進してきただけであった。   人間としてとても面白みがなく、ただただ真面目で、優しすぎる YES マン。「マニュアル人間」が形成された。レールから外の道に足を踏み入れたことが無かった為、足が沼にハマったこともなく、そこから脱出するスキルは身に付いていない。力の抜き方も知らず、器用に生きることもできない。マニュアルに載ってない事態に陥ると自力解決ができず、何となく、それとなくこなしてきた。突出した強みが無かった。 それが私の最大のウィークポイントなのかもしれない。圧倒的経験不足と、引き出しの少なさ。     今まで見ていなかった、見えていなかった自分のボロが次々と溢れ、初めて可視化されたのが今年だった。狭い環境で生きていた私に、大学、沢山の人との出会い、そして明治大学体育会サッカー部が、私の危機的状況を全て見抜いて洗い出してくれた。   私の正五角形。 実はとてつもなく小さな五角形で、一つ

「半歩先の努力」 2年 藤本颯真

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「半歩先の努力」  法学部法律学科 2年 藤本颯真(ヴィッセル神戸U-18) こんにちは。 今回部員ブログを担当させていただきます。 法学部法律学科2年の藤本颯真です。 明治大学体育会サッカー部に入部して1年8ヶ月ほど経ちました。コロナの規制で禁止されていた応援が後期から再開されたことで更に明治の素晴らしさに出会える事が出来たと共に、全部員がピッチ内外問わず、全てにおいて一切の妥協なく高みを目指して追求し続けてるこの組織で、過ごさせていただけることに感謝しています。 「比べる相手は自分自身」 私は自分に自信が持てずどうしても他人と比べてしまっていました。例えば何か上手くいかないことがあればあの人だから出来るんだという考えになってしまい、違いを見つけることで自分が出来ないことに理由を付け納得させていました。そんな中、スタッフの方や上級生から昨日の自分よりも今日の自分は何が出来たのかという自分自身と比べてみてはどうかとアドバイスをいただきました。まず自分がなぜサッカーをしているのか、なぜ明治大学を選んだのかなどを事細かくノートに書きました。 自分の弱さを認め、自分自身と向き合うことで今まで発見することが出来なかった課題や目標を見つけることが出来ました。改めて出来た軸をもとに自分自身と比べることにしました。そこから見えてきたものはサッカーだけに限らず今日の自分は昨日の自分よりも何が成長出来たかを比べることで自信にも繋がると気付きました。 その一つの成果がパソコンのタイピングです。 『寿司打』というアプリを使いローマ字入力のタイピング練習をしました。回転寿司のお皿が流れてしまう前に画面の文字をタイプして、どれだけモトを取れるかのアプリです。最初は人差し指のみでしか打てませんでした。ですが毎日昨日の点数よりも一点でも今日は多く取るぞという思いで挑み続けると今ではキーボードを見ずに全ての指を使え打てるようになりました。 上記のような成功体験をすることでこの考え方は自分に合っているなと気付くことが出来ました。サッカーでも昨日よりもクロスの回数を一回でも増やす、オーパーラップの数を一回でも増やすなど意識の部分を変えました。そして次に質にフォーカスをし、今のパス、シュートでチームを勝たせることが出来たかなどを半歩先でも良いから繰り返していくことで、目標に対して着実に辿り着けるのだと私

「紫紺の勇者と共に闘う」 1年 池田頼人

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「紫紺の勇者と共に闘う」 文学部史学地理学科アジア史専攻 1年 池田頼人(啓明学園高校) こんにちは。今回部員ブログを担当させていただきます。文学部史学地理学科アジア史専攻1年 学生審判の池田頼人です。   まず初めに日頃よりご支援いただいておりますスポンサーの皆様、明大サッカーマネジメントの松村さん、関東大学サッカーリーグ戦などの開催にご尽力されております関東大学サッカー連盟・学連の皆様、日頃より応援して下さる皆様に感謝申し上げます。   入部してから半年が経とうとしている。はじめての部員ブログは自分が今どのようなことを感じているかを書き進めていこうと思う。    まだ風は冷たく、ウグイスの鳴き声が聞こえた3月上旬。高校を卒業して3日ほど経った日、私は初めて八幡山グラウンドに足を踏み入れた。審判という新しい明治大学体育会サッカー部へのかかわり方として入部したいと強く考えていた。大学サッカーがどのようなものなのかも分からないまま、私は紅白戦の笛を吹いた。グラウンドを見渡せば選手権やJユースなどで活躍した選手がいた。自分は凄い環境に携わることができるという喜びと自分がサッカー部に所属していいのだろうかという不安も抱えていた。  入部が決まる少し前の4月下旬。練習試合前に選手・スタッフ・マネージャーで行う円陣がある。私はただ外から眺めているだけだったが、ある先輩に「お前も円陣に入れ」と言われて自分も円陣を組んだ。この時、どんな立場であっても明治大学体育会サッカー部の一員なのだと認識させられた。  入部が正式に決まり、リーグ戦・Iリーグなどの審判・関東大学サッカー連盟審判エリートコースの活動など忙しくも大学サッカーという素晴らしい世界に携わることができている。関東大学サッカーリーグは学生主体で運営されており、副審・4審は学生が行うこととなっていて、自分が担当する試合と明治の試合が被って応援に行くことができない日が続き、その他の審判活動も重なって八幡山に行けない日々があった。自分はチームに貢献できているのか分からなくなる時もあった。それでも選手やスタッフの方々からの「ありがとう」、「助かるよ」の言葉に心が救われていた。  先日、栗田さんからこんな言葉をいただいた。「最近慣れが出てきている。普通の審判になるのではなく、選手の頑張りや苦しみを理解できる審判になれ。」入部して半年

「このチームと共に」 2年 林菜々香

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  「このチームと共に」 法学部法律学科 2年 林菜々香(国分寺高校) こんにちは。 今回部員ブログを担当させていただきます。法学部法律学科2年マネージャーの林菜々香です。 まず初めに、日頃より明治大学体育会サッカー部をご支援、ご声援いただいております皆様、大学サッカーの試合運営にご尽力いただいている関係者の皆様に御礼申し上げます。 2回目となる部員ブログ。 今回は、私がこの明治大学サッカー部に入るまでの経緯と、今の思いについて書きたいと思います。 お時間があるときなどに、最後までお付き合いいただけると幸いです。 高校3年生の9月。高校最後の大会となる女子サッカー選手権。 引退試合となった前日に怪我をし、最後のピッチに立つことは出来ませんでした。 怪我による痛みを抱えたまま、次の日からは受験勉強に全ての力を注ぎました。大体の進路は決めていたけれど、大学で本格的に取り組みたいことについて、様々な道を探しているうちに、やっぱりサッカーに関わりたいという気持ちがあることに気が付きました。 選手として続けることには少し違和感があり、そこで思い出したのが、引退試合で必死に仲間に声をかけながらみた、ベンチからの光景でした。 今後はベンチにいる立場から、チームに貢献したい。 そして、自分の選手としてのサッカー人生に幕を閉じ、マネージャーとして関わることを決意しました。 せっかく大学生活のすべてを捧げて取り組むと決めた以上、トップを目指したい。 また、サッカーが強いだけではなくて、人間としても成長してその先の人生につなげていくことができるところで。 様々な大学を見ていく中で、明治大学体育会サッカー部の魅力に気づき、一番当てはまっていると考えました。 正直、受験の手応えはなく、不合格だったとしたら、"明治のマネージャーとして日本一になる"という夢は無くなります。夢見た未来が消え去ることに耐えられそうになくて、発表前日にベットで泣きながら必死に違う道を探していたのもいい思い出です。 まず、明治大学に入学するという第一のラインを突破できたことに、わたしはどれだけ救われたかわかりません。どうしてもここに入りたくて、他のサークルや体育会の部には目もくれず、真っ直ぐに入部希望の申し込みをしました。 入学が決まるまで、親には明治のマネージャーになりたいということを伝えていませ

『同期のみんなへ』4年 福田心之助

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  『同期のみんなへ』 文学部史学地理学科西洋史専攻 4年 福田心之助 (北海道コンサドーレ札幌U-18) こんばんは。 前回マネージャーの神宮司から紹介してもらいました、いつも歌いながら料理をしている副将の福田心之助です。 最後の部員ブログとなり、何を書こうか悩みました。 「明治の2番として」、「明治での残りの期間」、「明治で学んだこと」など思い浮かぶことが多くありました。そこで明治での4年間で1番自分が大事にしていたものは何かを考えた時、1番最初に浮かんだのは「同期の存在」でした。 1年生の時、総理大臣杯に1人だけ行かせてもらう機会がありました。大阪で1年生がやるべき仕事を1人でやらなければなかった為、夜中の1時2時まで八幡山にいる同期と連携を取りながら行う必要がありました。次の日朝早くからの練習だったにも関わらず同期のみんなは自分の仕事が終わるまでは寝ないと全員が起きていてくれました。その時から自分はこんな仲間思いの同期を大切にしなきゃいけないと思えるきっかけでもありました。 そんな15人の同期のみんなへの想いを最後のブログでは書きたいと思います。 ロッドへ いつも家から通っているにも関わらず、夜遅くのミーティングに同期に迷惑をかけないようにと最後までいてくれたのは、同期全員でやっている意味を1番大事にしてくれていたんだと思う。そんなロッドにいつも会うと言われてたこと。 「心、元気か?」この言葉をいつもかけてくれた。今思うと少し内気な自分に対してもっと自分を出せと言っていたように思ってるよ。 副将となった今年、ロッドに「元気か?」と言われないように元気だして頑張ろうと毎日過ごしています。今の自分がいるのはロッドのおかげだと思ってます。ロッドはいつも冬に爆発的な力を発揮してくれます。元気を出して共に戦おう! 遠藤へ 同期の中で1番一緒にいる時間が長かったかもしれないです。だからこそ遠藤が苦労している時もや辛かった時も近くで見てきました。苦労から這い上がるときのパワー、覚悟は遠藤が思ってる以上に大きいと思います。遠藤が自信持ってプレーしてる時は自分まで自信をプレーできるように思う。それくらい周りに影響を与えられる存在だと思う。自分がチームを動かしている責任と誇りで残りの期間、明治最高の守護神としてゴールを守ってくれることを信じてます! 卓斗へ 明治1熱い漢。ピッチ

「軸」1年 森田翔

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  「軸」 文学部史学地理学科アジア史専攻  1 年 森田翔( FC 東京 U-18 )   こんにちは。 今回部員ブログを担当させていただきます。 文学部史学地理学科アジア史専攻1年の森田翔です。   まず初めに、依然として新型コロナウイルスが猛威を振るう中、日頃より感染症と闘ってくださっている医療関係者の皆様、関東大学サッカーリーグ運営に携わってくださっている皆様、また明治大学体育会サッカー部をご支援、ご声援していただいている関係者の皆様に心より感謝申し上げます。 そして、日頃より私を支えてくださっている方々の心に少しでも響くように一生懸命書きました。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。   明治大学体育会サッカー部に入部して 8 ヶ月が経った。この8ヶ月間を振り返る前に自分の高校時代について振り返りたいと思う。       高校時代の私は、新潟から上京してきて初めての寮生活や周りのレベルの高さから試合に出れないことから1年生の頃は練習をするのが辛くなっていた。でもその時の私は、2年生になったら出れるだろうと勝手に勘違いして、ただ練習をするだけになっていた。今思えばとても甘い考えだった。 案の定、2年生になっても状況は変わらず、試合のメンバーに入れない日々を過ごした。周りの同期は試合のメンバーに入って活躍したり、下からも良い選手が入ってきて、当時の自分は人と比べる癖があったため、ネガティブになりどんどん悪い方向に進んでいく一方だった。そこでようやく努力しないとと気づいた。試合に少しでも早く出て定着したいと考えていた私はすぐ結果を求めてしまい、すぐ結果が出ないことに焦りと苛立ちを感じ、練習で単純なミスをたくさんするようになり、完全に悪循環に入ってしまったのであった。     そして結果が出ない現状から練習前と練習後にやっていた自主練が意味ないと思うようになり、京増さん(当時の FC 東京 U- 18コーチ)に自分の気持ちをぶつけたこともあった。   だが、京増さんは常に冷静に自分とコミュニケーションを取ってくれた。 そうやって京増さんと毎日コミュニケーションを取っていく中で、京増さんに言われた印象に残っている言葉がある。     「物事をやり遂げるには軸をぶらさ